杉岡幸徳の著作

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九龍城――汚濁と混沌の美学

魔窟として有名な九龍城の写真展(宮本 隆司)を見てきた。

面白かったが、この人はもともと建築物の写真家らしくて、崩れかけた建物は写っていたものの、そこにうごめく人間の息づかいはあまり写されておらず、それが残念だった。
僕としては、怪しい売人や阿片窟、犯罪者、娼婦たち、暗い殺し屋たちの影を見たかった(妄想を膨らませすぎか)。

城内は凄まじく暗く、狭く、入り組んでいて、混沌そのものだ。
僕は閉所恐怖症なので、ここには絶対に住めないと思った。
しかしこの世には狭いところの方が好きという人もいるので、そういう人にはここは楽園かもしれない。

それにしても、香港の有名なチョンキンマンションといい(僕は行ったことがないが)、中国人にはこういった混沌と迷宮を作り出す文化と本能があるのかもしれない。
だとしたら、この九龍城も、汚濁と混乱には満ちているが、一種の前衛的な芸術作品と言えなくもない。

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