杉岡幸徳の著作

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その海老の天麩羅は、一つの謀略であった。

時々某コンビニで幕の内弁当を買うんだけど、
消費税が8%に上がったにもかかわらず、値段は据え置きだった。

「おお、良心的な会社だなあ」
と感心していたのだが、弁当の蓋を開くと、何やら雰囲気が違う。

よく見ると、海老天が「鳥天」になっていたのだ。
鳥天は棒状で、一見すると海老天とまったく区別がつかなかった。
しかし確かによく観察すると、海老についているはずの尻尾がない。

これは詐欺じゃないか……と怒り狂って蓋のラベルを見ると、小さく、
「鳥天つき」
と書いてある。

つまり、完全犯罪なのである。

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