杉岡幸徳の著作

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リルケの危機と沈黙

詩人ライナー・マリア・リルケは第一次世界大戦のころから精神的な危機に陥り、10年間ほど何も書けずに彷徨い歩ていたことがあった。

そんなある日、詩人がある古城のほとりを歩いていると、突如嵐の中から、こんな声が投げかけられたのを聞いた。

「私が声をあげたところで この天使の序列の中の 誰が聞くだろう?」

リルケは急いでこの言葉を書き留め、古城に戻り、一晩のうちに一編の詩を書き上げた。


これが有名な『ドゥイノの悲歌』の誕生の瞬間である。


僕が興味があるのは、なぜリルケが10年間も何一つ書けず、精神的な闇に堕ち込んでいたかということだ。

文学者どもの言う「実存の危機」だの「魂の苦悩」だのと言った、黴臭い美辞麗句はどうでもいい。
現代の精神病理学の観点から言って、リルケの精神と創造の危機はどのように説明できるのか、ということだ。

どこかにこのようなパトグラフィーの研究はないのだろうか?

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