杉岡幸徳の著作

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『金閣寺』

次回の読書会のテーマ『金閣寺』(三島由紀夫)を軽く読了。
三島は昔耽読したものだが、読み返すのは久しぶりだ。

一切の脂肪分がなく、筋肉だけで構成された文体。
しかし、それは筋肉太りの文体だ。脂肪がない分、逆に肥満してしまっているのである。
ボディビルダーの肉体のような、退廃的で、非人間的で、不健康な文章。


同時に、これはハッピーエンドの小説である。
主人公は最後に犯罪を犯すが、それは彼にとって朗らかな義務・労働にすぎない。
読んでいるうちに、読者は心の中でこんな声が湧き起こり、主人公に向かって叫びかけていてるのに気づくだろう。


「早く燃やせ!
 早く金閣を灰塵に貶めろ!」
と。

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