杉岡幸徳の著作

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日本の原発を賛美するトンデモ本

本屋で凄い本を見つけた。
SF作家・豊田有恒氏の『日本の原発技術が世界を変える』という本だ。

要するに、日本の原発の技術は世界一であり、絶対に安全である。これを大々的に世界に売り込もうではないか……という信じがたい内容の本。
「あまりに無神経な本じゃないか」
と思って奥付を見ると、出版されたのが2010年の12月だった。
あまりにタイミングが良すぎる。いや、悪すぎる。

今読むと、ヘロイン中毒者が白昼夢を見ながら喚いているような、異様な本である。

と学会は、この本をトンデモ本大賞に推す気はないのだろうか。
これより異常なトンデモ本が、この世にそうにあるとは思えないが。

以下は、この本の紹介の抜粋である。


原子力の平和利用を追求してきた日本は、いまや世界最高水準の原発技術を持つ存在です。日本の技術なしには、安全で確実な原発は世界に供給できないのが現実なのです。「日本は原発を通して、世界に貢献できる」というのが著者の主張。

……わが国の原発技術が世界最高の水準にあることを、多くの日本人が知らない。たとえば日本の原発の非常停止は、運転7000時間あたり、0.07回という驚異的な少なさだ。……だからこそ、世界一安全な原発を世界に広めることが、この上ない世界貢献の道だと、著者は力説する。三十年にわたって原発事情を研究、国内の稼働地、建設予定地のすべてを取材した著者による、最新原発リポート。


この人はひょっとして、僕らとは違うパラレルワールドにでも住んでいるのだろうか。
それとも、僕らが住んでいる世界こそが非現実であり、現実には東北大震災も福島原発事故も起こっていないのだろうか。
この本は、一種のSFとして、ユートピア小説として読むべきなのだろうか。

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