杉岡幸徳の著作

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すしは日本古来の料理ではない

すしを正しく伝えるため…世界初のすし検定

「すしを屋台で販売していたり」と書いているが、江戸前ずしとは、もともと屋台で立ち食いしてたものですよね。
だいたい、すしは日本古来の食べ物ではない。その起源は東南アジアになる。
しかも、生の魚を載せたすしが全国的に普及して、まだせいぜい数十年しかたっていない。
この間行った信州には、昔から「ザザムシ」を載せたすしがありましたし。

僕の著作である『世界奇食大全』(文春新書)より抜粋しておきます。


 すしほど日本的な食べ物はないと思われがちだが、実はこの料理はわが国原産のものではない。
 もともとは、東南アジアの山岳民族が、魚や肉を漬け込んで保存するための料理だったのだ。それが、稲作と共に日本列島にもたらされただけである。
 さらに多くの現代人は「すし」と聞けば、飯の上に生魚を載せた、生きのいい「にぎりずし」を思い浮かべるだろう。
 しかし、江戸前のにぎりずしは、文政年間(1820年頃)に華屋与兵衛が考案したとされているから、誕生してからまだ200年も経っていないのだ。当初は屋台で立ったまま食う、とても下賤なファーストフードだった。今でいう「ご当地B級グルメ」という感じだ。
 しかも、当時の握りずしは、生の魚など決して使わず、ネタにはすべて焼いたり煮たりの「仕事」が施されていた。冷凍設備など何もなかったから、当然だ。
 生の魚を握るすしが全国的に普及したのは、実はこの数十年のことにすぎない。私たちが伝統とか文化とか考えるものが、いかにいい加減なものなのかがわかる。

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