芸術家と衝動
芸術家は、金のために創るのではない。
最初に「創りたい」という衝動があるからこそ、創るのである。
まことに残念なことに。
« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »
芸術家は、金のために創るのではない。
最初に「創りたい」という衝動があるからこそ、創るのである。
まことに残念なことに。
R25の連載「珍グルメ探偵団」の「まさに地球の味!? 土を食ってみた!」に僕がコメントしています。
世界中で見られる、「土」を食べる風習についてです。
僕も実際に食べて、『世界奇食大全』(文春新書)でも詳細にルポしていますので、こちらもよかったらご覧ください!
先日、秋田県横手市に噂のB-1グランプリを見に行ってきた。
優勝は地元の横手焼きそばだった。
蒸し麺ではなくストレートで滑らかな茹で麺に、上に載せた目玉焼きの黄身を絡めて食す(上の写真は駅前の食堂で食べたもの)。
僕が一番うまいと思ったのは、初参加の津山ホルモンうどんなるものだった。
ホルモンのうまみが力強く舌を刺激する、とても男くさく雄渾な料理。
ただ、うどんである必然性は別にないだろう。
僕のように焼きそばのほうが好きという人間もいるので、ホルモン焼きそばもぜひ作ってほしい。
しかし、この大会は「焼き物」が強い。
四回の大会のうち、グランプリはすべて焼きそばやホルモンなどの焼き物で占められているのだ。
これは、焼き物は強い臭いがするため、それだけ客が集まりやすく、必然的に投票も集まりやすいからではないか。
静かに地味~に調理するさりげない料理も人気を呼ぶように、評価の方法を考えるべきかもしれない。
R25の「田んぼにいる生き物を喰らう!」という記事で、僕がコメントしています。
カエル、ザリガニ、タニシを食べる食文化についてです。
よかったらご覧ください。
山梨県富士吉田市の名物「吉田のうどん」。
さぬきうどんなどに比べ、はるかに麺が太くて固く、歯ごたえがある。
これは、昔吉田では女性の多くが繊維産業に従事し、代わりに男が太い腕でうどんを打った名残だという。
味は、「すき焼きの中に太いうどんを入れ、生煮えで食う」といった感じだ。スープは濃厚だ。
上にのっているのは「馬肉」である。このあたりの名産品らしい。町では「馬肉あります」の看板をよく見る。
河口湖周辺には、富士山目当てに来た白人がいっぱいいる。
河口湖駅のレストランでも吉田うどんは食べれるのだが、英語のメニューもあり、そこにはなんと'Udon with horse meat'(馬肉入りうどん)と書いてあるのだ。
馬肉というのは、アメリカやイギリスではタブーであり、絶対に食べない。
日本人が犬肉や猫肉を見るようなものだと思っていい。
白人の旅行者がこのメニューを見て、"Oh! Shit!""Surprising!""Crazy!"と大騒ぎをしていた。
そして、何事もなかったかのように、さりげなく普通のサンドイッチとコーヒーを頼み、大人しく食していた……。
9/15(火)、クマの顔をした肉まん「くまさんの肉まん」(160円)が井村屋から発売コンビニでも人気の肉まんだが、なんと9/15(火)、クマの顔をした肉まん「くまさんの肉まん」(160円)が井村屋から発売されるという。
クマの肉が本当に入っているのかと思ったら、中身は豚肉らしい。
まさに羊頭狗肉。いや、熊頭豚肉か。
まだまだ甘い。
クマ肉はとても男性的で野獣的で強烈な味の肉だ。
有名な「クマの掌」は一個数万円はする超高級料理だが、実を言うとそんなにうまいものではない。
詳しくは『世界奇食大全』(文春新書)をご覧ください。
どぶろくカレー、山形のホテルで新発売毎年どぶろくを使った料理の新メニューを打ち出している山形県飯豊町の「ホテルフォレストいいで」で、どぶろく風味のカレーが誕生、新発売された。
地元産牛肉を使ったビーフカレーに、どぶろくのもろみを約5%の割合で配合。アルコールはとばしてあるものの、強いどぶろくの風味と牛肉の風味が絡まって濃厚な味わいとなっている。
これは面白い。
『世界奇食大全』(文春新書)にもちょっと書いたが、カレーは奇食の聖域であり、サクランボカレーやらトドカレー、アザラシカレーなど、時空を超越したカレーが全国各地に蔓延している。
カレーは非常に味の濃い料理なので、どんな不気味な食材を入れても、一応人間が食べれる食べ物にはなるらしい。
これからも常識を超えた奇食が登場することを期待したい。