杉岡幸徳の著作

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Lonely Miyazaki

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宮崎に行ってきた。

町中に棕櫚の木が溢れ、降りそそぐ太陽光線の量が、東京とは明らかに違う。
むき出しの太陽に抱かれた、明るい街だった。

しかしそれは一方で、奇妙に孤独で、寂しい明るさでもあった。


それは、ここがあまりに東京から遠すぎるからかもしれない。

宮崎より東京からさらに遠い鹿児島には、不思議にもこんな孤独感はない。
むしろ、心理的には宮崎より中央に近い感覚がある。
空は桜島の火山灰に覆われ曇っているが、「おいどんはここでこうやって生きていくたい」という気概や開き直り、確信に満ちている。

しかし、宮崎には、どこか投げやりな、諦めきった明るさがある。
どうせここで何を言おうが、叫ぼうが、決して東京には届かない。
すべて、日向灘の波間に吸い込まれてしまう……という悲哀と諦念。


そのまんま東は、宮崎で支持率90%と、北朝鮮の金正日なみの支持率を誇るが、東京にいると、その理由が全くわからなかった。
しかし、実際に宮崎のぽっかりとした明朗さの中にいると、その気持ちが少しはわかった気がした。

東京で活躍した芸人である東は、中央へとつながる扉なのだ。
だからこそ、日向人は、明晰なる哀切の中で、東に思いを託しているのかもしれない。


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