杉岡幸徳の著作

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「神輿の上に乗ってはいけない」という規則はどこにもない

 今年、三社祭の神輿の宮出しが中止になりました。長い間神輿の担ぎ棒に乗る連中が絶えず、数年前には見事に担い棒が折れてしまったので、今年はとうとう神輿は出さないぜバーロー、という強硬手段に出たようです。
 主催者によれば、
「神輿は神の乗り物であり、それを土足で踏みつけるのは神への冒涜である。許せない」
ということらしいです。

 ところが本来、「みこしに乗ってはいけない」という神道の規則は、どこにもないようです。
 だいたい、神道には経典がありません。
 イスラム教ならコーランというれっきとした経典があり、そこに「豚は食べたらあきまへんで」ときっちり書かれているので、これを根拠に豚肉を禁じることができる。
 しかし神道の場合「神輿に乗ってはいけない」とどこにも書かれていないので、本来禁止しようがないんですよね。
 だいたい三社祭自体、今まで神輿の上に人が乗るのをずっと黙認してきて、それが一種の「伝統」になっていたのです。いまさら何でこんなことを言うのでしょうか。
 そもそも、日本中の祭りを見ていると、神輿の上に人が乗っているのは頻繁に見る光景です。あれはいったいなんなのか。日本人は、各地で神を冒涜しまくっている民族なのでしょうか。
 また、神輿に乗るどころか、神輿を地面にたたきつけたり、火であぶったり、崖から突き落としたりする「神事」も存在するのに、いまさら「神輿の上に乗るなや」はないでしょう。だいたいこういう土地では、「神輿を破壊すれば破壊するほど神が喜ぶ」と考えられているものです。

 三社祭の神輿の宮出しが中止されたのは、「神に対する冒涜」という神学的な理由ではなくて、警察の暴力団対策です。つまり、神輿を担ぎたがる方々にヤクザ関係の皆様がいらっしゃって、それを排除しようとする警察権力の戦いなんですよね。そこに、山口組の東京進出に対抗する住吉会の戦闘、という極めて仁義なき素敵な戦いの構図もあります。祭りにはテキヤが付き物であることからわかるように、祭りは常にヤクザたちの影に付きまとわれています。
だいたい、三社祭の担ぎ手集団の代表のなんと七割が暴力団員という事実も判明しているのです。
担ぎ棒に乗るために組に10万円払ったという報道もあり、祭り自体が暴力団の資金源になっています。

問題は宗教的なものではなく、極めて政治的=やくざ的=物質的なもののようです。

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