杉岡幸徳の著作

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「夏目漱石は面白くない」?

この間、ある一般人の書いたブログを読んでいると、
「最近、夏目漱石の『吾輩は猫である』を読んだが、まったく面白くなかった」
と堂々と書いてあったので、驚いた。

実は、『吾輩は猫である』は、僕が小学生の頃に100回以上繰り返し読んだ愛読書だ。
こんなに面白い本はなかった。漱石の異様な言語感覚がほとばしり、不思議でウイットに富んだ言葉が奔流のように流れ、僕を興奮させた。
小学生の僕には難しすぎる語彙・観念も多かったが、そんなことは関係なく、僕を感動・興奮させる言葉のリズムがあり、とんでもないギャグやエスプリがあり、小学生の僕を大いに笑わせた。

そんな本を簡単に「まったく面白くなかった」と切り捨てる人間は、いったい何者なんだろう。
ひょっとして、そいつは漱石は超える文豪なのではないかと思ったが、そいつの文章はひいき目に見ても小学生並みで、読むだけ損するような下手くそな文章だった。


これが「大衆」なのだろう。
自分の教養や感性の不足は棚に上げて、理解できないものはすべて「向こうが悪い」とする。
「ひょっとして私の教養が足りないのではないか」
と反省して、努力することもない。
そしてもちろん、本人が漱石を超える文豪であるわけでもない……。

それにしてもこの人、文章を読む限り20歳は超えているようだったが、それでも小学生の頃の僕よりも日本語読解力や感性が劣っているらしい。
これも「大衆」の実態なのだろう。


インターネットの恐ろしいところは、こんな日本語読解力のない人間にも「言論の自由」を与え、ブログを書かせ、「漱石は面白くない」などと堂々と書くのを許すことである。

僕は、すべての人間が表現者になることがいいことだなんて、全然思わない。ブログのすばらしさをやたらと吹聴する連中はよくいるが。
はっきり言って、ものを書くに値しない人間、まともな日本語を書けない人間もいっぱいいるからだ。

悪貨は良貨を駆逐する。
もしこの世に、悪貨のほうが良貨より多ければ、この世界はどうなってしまうのだろう。

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